2016年3月19日土曜日

2日目 オランダ

ベッドはちょうどいい固さで枕はふかふか、よく眠れました。
オランダと日本の時差は8時間です(日本が8時間進んでいる)。
もともと体内時計がめちゃくちゃなので、このくらいの時差はたいしたことなかったです。
旅の後半はきっと疲れがたまって早く起きられないと思い、今のうちに早朝散歩をしておこうと思い立ち、朝食前に20分くらい散歩に出掛けました。
ホテルのすぐそばの広場では朝市の準備をしていました。








昨日の夕方歩いた運河沿いの道を途中まで行き、そこからなんとなく惹かれる路地に入ったりしました。
朝7時半くらい。
曇天。
土曜日だからかまだお店はほとんど開いておらず、歩く人も疎ら、道路にもほとんど車や自転車は走っていません。
昨日の日記の最後に書いたドム塔の鐘が15分おきに鳴るので、便利でした(15分経ったからそろそろホテル戻ろう、みたいな)。




バス長い


朝食


朝食は最低限のメニューが揃ったホットビュッフェです。
パンもハムもチーズも5、6種類くらいずつありました。
美味しかったです。
何よりこのホテルで嬉しかったのは、サラダがあることでした(写真撮ってない)。
しかも新鮮なトマトやパプリカがどっさり茎付きのまま大きなボウルに入っていて、そこにあるナイフで好きにもいでカットして食べられるという。
毎朝トマト食べました。
ここに温かいスープがあったら、最高だ!
あと、食卓に塩と胡椒がセットで置いてあるのですが、この塩が美味しかったです。
サラサラのではなくて、胡椒みたいにガリガリ削るやつ。

ヨーロッパでは、使ったタオルはバスタブのなかに放り投げておくか、床にバサッと置いておかないと、交換してくれないことがあるようです。
チップを一応€1.00置いて出掛けました。

バスでデン・ハーグという街へ。
途中、鳥をたくさん見ました。
街なかで見るにしては種類が多い気がします。
カラスや白鳥、鳩にカモメ。
普通に公園にいる。
渡り鳥の群れも見ました。


白いのは鳥です




見えづらいけれども渡り鳥の群れが飛んでいる


デン・ハーグの駅前にある公園、ここにも鳥がたくさん


好きなカモメも居た、根室と同じで丸い大きい


さて今日は一日美術館巡りです。
まず、デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館へ行きました。


Mauritshuis




数年前に改築され、広々としたロビー


フェルメール、レンブラントのコレクションで知られる美術館です。
彼らのかの絵があるんだ、と思うと、そわそわしました。

この美術館はそんなに大きくないので、展示数も膨大ではありません。
集中して観やすいと思います。
しかし悲しきかな、この日は時間に余裕がありませんでした。
部屋を順繰りに見ていたら、肝心のフェルメールの部屋までなかなか辿りつけず、先生が、「秋葉、こっち。」と呼びにきてくれました。
フェルメールの「デルフトの眺望」を観て、「この雲、どうやって描いてるの?」と聞かれたりしました。

「真珠の耳飾りの少女」は焦げ茶の木製の額に入れられ、深い緑の壁にひっそりと掛けられていました。
ひっそりというのは自分が感じた印象で、実際は他の絵と一緒に並んでいます。
そして美術館の一番の売りであるこの作品の前での人々の滞在時間はもっとも長いでしょう。
それなのに、自分の他にもたくさん人がいるのに、そこだけ音がないというか。
自分と絵だけになったような感覚に一瞬なった。

同じくフェルメールの「デルフトの眺望」は、よく描けてるなあ、くらいにしか思わなかったのですが、この後のバスのなかで強い印象を残すことになる。

レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」は、ここで実物を観るまで、博士が取り出しているのは内蔵だと思っていたのが実は手の筋肉だった、ということが分かって衝撃でした。
いかに図録などの図版をいい加減に見ているかという。
つまんでいるのは手の筋肉でした!
先生も、「今まで腹から出してるのかと思ってたよ。」と言っていた。
先生もそうだったのか、と思い、すこしホッとしました。
あと、登場する男達の目線が全員違う(ひとりの男だけこっちを見ている)、というのが奇妙というか、気持ち悪さみたいなのを感じました。

他にも400年、500年前の絵がごろごろ掛かっています。
自分は絵を観るとき、芸術的な観点にはあまり興味がなく、500年前にこの絵が描かれたときの人々に想いを馳せてしまいます。
何を見て、誰を想い、何をたいせつにして暮らしていたのだろう、とか。

フェルメールの絵のなかの少女は、いわゆる肖像画とはすこし違うものに見えました。
生き生きとしている。
瑞々しさ。
肖像画は長時間のポーズの末描かれたものが多いですが、あの絵は、一瞬を切り取って閉じ込めているような、なんというか、写真に近いものがある。
あのすこし開いた唇は、何か言おうとしているのか、それとも歌っているのか。
何に想いを馳せて、彼はこの絵を描いたのかな、と考えていました。

余談ですが、
何を思ったか、自分はここでは展示の写真を撮らなかった。
ミュージアムショップで買い物しているとき、先生が、「あの絵(フェルメールの「真珠の耳飾り〜」)の前で記念撮影しているのは結構貴重なんだよ。日本じゃ撮れねえから。」と言っていて、「確かに!!!」と思った。
日本は大抵、撮影禁止ですからね。
しかし後悔先に立たず、もう出発の時間が迫っていたので、写真は撮れず仕舞いでした。


ロゴがいい


後ろ髪引かれる思いで次の美術館へ。
デン・ハーグ市立美術館。


Gemeentemuseum Den Haag




中庭


オランダの建築家H.P.ベルラーヘの設計です。
ここはとんでもないところでした。
何がとんでもないって、構造がとても複雑(と思ったのは自分だけでしょうか)。
自分が一番苦手とするタイプの構造でした。
前後左右対称でどこに居るのか分からなくなる。
それに加えて作品数が多いのもあるし、ここで既に頭がパンクしそうになっています。
この建物の居心地の悪さにもう写真撮るのとかやめようかな、と挫けそうになりました(撮ったけど)。


企画展1


企画展2
この人の絵、結構すきでした
クリムトの絵から華やかさを除いてもっと不気味にした感じ
呪術とか魔女っぽさがある


クリムト「ユディト」はウィーンにあると思っていた


半泣きで進む。
それでもいい絵がたくさんありました。
クリムト、シーレ、もさることながら、何よりベーコン!
ベーコンが観られると思わなかったから、一気に元気が戻ってきました。
めげずに回っていてよかった。
さっきのフェルメールのことがあり、ここぞとばかりに写真を撮りました。
ベーコンは、自分の絵の額装にも注文を出していました(3年前、東京国立近代美術館で保坂さんが企画したベーコン展で知った)。
額は金色にすること、そして敢えて反射するガラスを入れること。
だからここでもその額装でした。
観る者が映り込んでしまう。
絵を観るには不向きであるように思えますが、ベーコンはそれを望んだ。
死んだ後もこうやって意思を尊重されているのはいいなと思いました。
ベーコンの絵と自分のツーショットになりました。


真ん中のオブジェはベーコンじゃないよ






そしてモンドリアン。
さすがオランダ出身ということもあり、どの美術館でも作品を観ました。
モンドリアンの初期の風景画の実物を観たのは初めてでした。
あとこの美術館には遺作となった「ビクトリーブキウギ」がありました。


ピエト・モンドリアン「ビクトリーブキウギ」


モンドリアンの初期の風景画


この青い風景画がすきでした


バスで移動中。
もこもこの羊が草を食んでいたり、ぺたんと座っていたり、馬がいたりと、のどかな風景が流れていきました。






途中、ほんの束の間日が差すことがあり、雲の隙間から青空が見えました。
「青空、久しぶりに見た気がするなあ。」と思うのとほぼ同時にフェルメールの「デルフトの眺望」とリンクして思わず写真を撮った。
ああ、フェルメールもきっとこうやって空を見ていたんだなあと、とても感動したのです。
たぶん、この雲も、この雲の隙間の青空も、500年前と変わっていないんだ、と。
それって、すごいことではないでしょうか。
オランダでこの空を見られただけで、「来てよかった。」と思ってしまいました。

この車中でも、後ろに座っていた先生が、「秋葉、次の嵐は来そうですか。」と言っていました。
まさに、今自分が描いている絵と同じような景色で、「来ます。来ます。」と答えた。


写真では記録できない感情でした


本日最後、クレラー・ミュラー美術館。
エーデのオッテルロー村にあります。


Kröller Müller Museum




ゴッホ作品のコレクションで知られていますが、ルドン、ジャコメッティ、ブランクーシ、カルダー、ベン・ニコルソンなど、錚々たる作品が並んでいました(たぶん自分が興味なかっただけで、スゴい作品がもっとたくさんあった)。
ゴッホは特にすきなわけではないですが、やはりそこにあると、観てしまいます。
彼が狂気の作家なのか、自分には分からないけれど、「夜のカフェテラス」とかはゴッホと知らなくても綺麗だなあと思います。

彼の有名な絵がずらり。
それと一緒に、ゴッホスタイルになる前の人物画がすこし並んでいて、それが結構すきでした(撮った写真を観たらブレていた…ので、載せていません)。
高波が立っている砂浜にただ立っている女性の絵。
人物が着ている洋服の色がかろうじて分かるくらい色調が暗い。
明らかに人物が主役である絵なのに、その女性の顔は塗りつぶされていて、表情がない。
背景の海や洋服の描き方を見比べると、顔を描いた後にわざとぐちゃぐちゃに塗りつぶしたようです。
何の感情によって、ゴッホはそうしたのかな、とぼんやり思った。


すきな絵、これが観られるとは
オディロイ・ルドン「キュクロープス」


アルベルト・ジャコメッティ


ぶら下がっているのはアレクサンダー・カルダー


すきな作家、ベン・ニコルソン


ゴッホの作品だけを展示した部屋










地理的に、ひとりではまず行かないところだな、と思った。
美術館自体はこじんまりとしていて落ち着いて観られます。
敷地が広大で、野外彫刻もたくさんありました(これを全部観る方が大変かもしれない)。
庭園(野外彫刻)のみのチケットと美術館と庭園がセットになったチケットがあります。
先生は最初、「ゴッホ観ても仕方ないもん。」と言って、お目当ての野外彫刻だけ観ようとしていたのですが、「ここでしか観られない絵があるなら観ようかな。」と自分がぶつぶつ言っていると、「へいへい、観ますよ。」と、付き合ってくれました。
観てよかったです。
観なくてもいいかもしれないけれど、観てよかった。
ここも晴れていたら気持ちいいだろうなーという庭園でした(でも曇天でした)。


クリストのドラム缶の作品はテントで覆われてた
先生は、「あのテントもクリストがやったんじゃねえのかな。」と言っていた


オランダの建築家ヘリット・リートフェルト設計のパビリオン
1955年の国際彫刻展に出展され、
その後1965年にクレラー・ミュラー美術館に移築された


ジャン・デュビュッフェ
工事現場の階段みたいなのが置かれていて、
その上から眺めるようになっていた


マルタ・パンの作品の上で、
何か撮っている女の人を撮りました


名前の分からない鳥、かわいい


ユトレヒトに戻って、夕食は運河沿いのレストランに行きました。
「えっ」と思われるかもしれませんが、フライドポテトがめちゃくちゃ美味しかったです。
オランダはマヨネーズで食べるのが一般的だそうです。
あとはパスタとか肉料理とか食べた。
どれも美味しかった。
店の名前を忘れました。
猫が居た。


全然おいしそうに撮れなかったけれど、おいしかったです




一日に美術館3カ所はなかなかしんどいです。
日本でもまずそんなに行かない。
へとへとです。
頭の整理をする余裕も無く眠ってしまう。

おやすみなさい。






2016年3月18日金曜日

1日目 成田〜オランダ

大学の先生と一緒に、オランダ、チェコ、オーストリアに行ってきました。
絵も街も人も景色も、いろいろなものをたくさん観て、頭がパンクしそうです。
整理する意味でも、旅行の記録を残しておこうと思います。
「えっ」というくらい細かいかも?
写真は量が多いので加工していません(構図もめちゃめちゃ、手ぶれもあります)。

〜〜

今回行くチェコは、ユーロ加盟国だけれど通貨はチェコ・コルナが主流。
当日成田空港で両替しました(ユーロは事前に銀行で両替した)。
1Kčが5円くらいで、€1は130円くらい。 
成田からオランダまでは直行便で11時間半ほどでした。
昨年行ったサンタフェに比べたら、飛行時間が12時間切るとえらく短く感じます(サンタフェのときは乗り継ぎ含めて15時間くらいだったかな)。
出発当日までガイドブックを読み込む時間がなかったので、飛行機のなかで読む。
行ってみたいところや気になるところをマークしていきました。




航空会社はKLMオランダ航空。
ロゴがすきです。
食事のナプキンや飲み物のカップ、フォークやナイフなどにも、オランダのトレンドマーク(風車や自転車や木靴)がプリントされていました。
機内食は2回。
途中、おやつでバニラアイスクリームが出た。
自分はバニラが苦手なのだけれど、このとき食べたアイスはなんだかとても美味しく感じました。
機内が暑かったこともあったからかな。




デルフト・ブルーを意識している


パンがほかほかに温かかった


結局フライト中ほぼガイドブックを読んでいました(3カ国ぶん、、)。
そのあとはsleepy.abの歌をずっと聴いていました。
映画は見なかった。

話がずれますが、今回の旅行にあたり、長時間の飛行機のなかでもsleepy.abが聴けるようにiPod shuffleを買いました。
知らない街に行くのでも、sleepy.abの音楽が一緒だと安心なんです。


たぶん、ロシア上空


もうすぐ着陸


日本を朝11時過ぎに発って、オランダに着いたのが現地時間の夕方3時過ぎくらい。
時差は8時間です(日本が8時間進んでいる)。
太陽と一緒に移動したので、飛行機に乗っている間ずっと明るかった。
自分は窓際の席で、夜の景色を見たかったのだけれど、それは叶いませんでした。




アムステルダム・スキポール空港。
まだ夕方なのに、ほとんど人がいません。
空港から滞在地ユトレヒトへはバスで向かいました。
40分くらいだったかな。
空港から出て驚いたのは、白樺の木がたくさんあることでした。
平たい土地も相まって、北海道に居るような気分だった。
水仙も群生していて驚いた(日本にしかないと思っていた)。
道ばたや何でもない広場などにはクロッカスも咲いていました。
日本と同じ時期に見頃なんだな、と思いました。

好きな木、白樺




渡り鳥の群れをよく見かけました。
とにかく広い、平たい。
羊や牛がたくさんいても、ぜんぜん構わない、というくらい広いです。
北海道の帯広を思い出しました(またかよ)。
運河があるのを見て、オランダだ、と思い出す。
遠くに風車も見えました。

余談ですが、見ての通りの曇天です。
後ろに座っていた先生が道中何回も、
「秋葉、どうだ、次の嵐は来そうですか!」と言っていました。
※自分の描く絵は曇天模様で、ここ数年の絵のタイトルが「次の嵐を用意している」だから

写真がブレていて分かりづらいですが、高速道路の壁はオランダ生まれの作家M・C・エッシャーの鳥の騙し絵っぽくなっていました。


エッシャーの騙し絵風


ここからユトレヒト?


ユトレヒト到着。
街中は駅前をはじめいたるところで工事中でした。
あと平たい国土だから自転車大国です。
とにかく走りまくっている。
自転車専用道路や専用信号がある。
ブレーキの付いていない自転車も多く、歩行者より自転車優先です。




自転車はなかなかのスピードを出している


住居の窓が大きくて最高だ


カラスは小さくて、なんだか可愛らしかった


ユトレヒトの住居は、家にしてもアパートにしても窓が大きくていい。
大きな窓がすきな自分としては、これはもう、最高でした。
しかもほとんどの家がカーテンを閉めない。
外が暗くなっても閉めない家が多く、灯りのついた部屋が丸見えになっていたりする。
常日頃、灯りがともる部屋のなかが気になる自分としては、これももう、最高でした。

ホテル到着。
内部が入り組んでいて複雑な構造ですが、いいホテルでした。
チェックインを済ませたあと、近所を散策。
ホテルの前の横断歩道がレインボーカラーでした。


Apollo Hotels & Resorts


レインボーカラーの横断歩道








歩道も石畳。
すぐ近くを運河が流れていて、店が軒を連ねています。
河沿いには花市も出ていました。
花の量とか陳列の仕方が、日本で見るそれとは違うなあと思います。
チューリップとバラがたくさん売られていた。


スーパーマーケット・ヘマ


ホテル近くにはスーパーもありました。
写真撮ってないけれど、アルバート・ハインというスーパーがめちゃくちゃ多くて、便利でした。


逆さまに撮ってしまったけれど、ユトレヒトのマーク




ドム塔、オランダで一番古くて高い教会塔


超巨大マカロンが売ってた


土産物屋、後で入ろうと思って忘れてしまった


ユトレヒトはうさぎのミッフィーの作者であるディック・ブルーナさんの住む街。
そのためディック・ブルーナ・ハウス(ミュージアム)やミッフィーの石像がある広場があります。
また、ミッフィーの信号というものが世界で一対だけあるそうです。

ブルーナさん行きつけの洋菓子屋にも行ってみました。
ショコラやかわいいクッキーなどが売られていて、バラ売りもありました。
さっそく、ブルーナさんがよく買うというクッキーを買いました。
結構量が入って一箱€4.95。
しっとりしていて、まわりはバターの塩味(?)もあり、4つ食べたらもういい、というくらい濃厚で美味しいです。


Banketbakkerij Theo Blom

ブルーナさんお気に入りのクッキー


18時を過ぎるとだいたいお店は閉まってしまいます。
温かいものが食べたくて、散歩の行き途中に見つけた出店でホットドックを買おうとしたら、戻ってくる間に閉まってしまいました。
仕方なく、アルバート・ハインでサンドイッチと今夜のサイダーを買ってホテルに戻った。

それで、さっき見たレインボーカラーの横断歩道が、ミッフィーの信号があるところでした、、。
飛行機のなかで見たガイドブックでその存在を知り、見てみたいなあと思っていたものの、まさかホテルからこんなに近かったとは。



青ではミッフィーが歩いていて


赤ではミッフィーが立ち止まっている、後ろは宿泊したホテル


部屋のベランダから


たしか夜8時をすぎてようやく暗くなったかな。
ホテルの部屋から、ドム塔が見えます。
15分おきに鐘が鳴ります。
(寝る前、夜の12時でも鳴っていて、朝6時にはもう鳴っていた。夜中はどうなのかな。)

おやすみなさい。